前回まで主に本読みへの進め方を紹介していきましたが、この記事ではそれ以上に重要と思われる動画の活用に注目して紹介していきます。
進め方Ⅰで紹介したように海外の幼児向きの番組、特に歌のYouTubeをみるのがいいでしょう。
おうち英語の進め方をはじめから見たい方はこちらから!
英語の動画を活用すれば小学生が英語を習得できる可能性はかなり上がります。
英語の動画など効果があるのでしょうか?
ここで知ってほしい情報があります。
実は、非英語圏で一番英語力が高いのはオランダと言われています。
なぜオランダの英語力が高いのかと言えば、
- 仕事するうえで英語が必要だったから
- オランダ語と英語は言語的に近い
- テレビで英語の番組が流されている
などと言われているのです。
この中でもっとも効果的で簡単に応用できるのがTVで英語を見るということです。
オランダではテレビ放送が子供のころから流されていた今の10代~60代の世代は英語を当たり前のようにしゃべることができるようです。
70代以前も英語を勉強としては取り組んでいたのですが、幼いころからTVで英語を見て育っておらずそれほど英語ができるわけではないようです。
子供のころから英語の映像と音声で慣れると英語力は上がっていくようです。
実際娘リーちゃんは、英語のYouTubeが大好きですが、ものすごく聞き取りがいいです。
私たちが日本語のYouTubeを1.5倍でみるように英語のYouTubeを1.5倍で見ています。
いっぱい見たいから1.5倍速でみてるんだ!
ただ、もちろん最初から英語の動画を楽しめたわけではなかったです。
そんなリーちゃんも一番はじめに Itsy Bitsy Spider を聞いた時には全く分からなかったですから。
小学生なら少しづつ英語力を上げていけばノーマルスピードの英語動画は理解できるでしょう。
小学生でもできる英語学習は動画が一番!
詳しく説明していきます。
動画で身につく英語力
- ネイティブの英語を聞き取れるようになる
- 状況に合わせた自然な言い回し
- 生活に密着した英語
動画の中のアメリカ人は日本人に向けてしゃべっていないのでものすごく早いです。
リンキングもリダクションもしまくりなので余計早く感じます。
日本人向けに手加減された英語をいくら聞いても、聞き取れるようになりません。
また動画だからこそ状況がよくわかりますので覚えやすいと言えますし、生活に密着した英語も耳にすることができます。
例えば英語で持ち帰りの意味は”take out”ですが、実際にマクドナルドなどのファーストフードのお店で使われるのは”to go”だったりします。
動画の役割
あくまで娯楽 夢中になれること
親としては動画は英語を学べる教材でもあるのですが、あくまでも娯楽の位置づけを保つべきです。
娯楽として楽しめ夢中で見ていたら、自然と英語に触れている時間が増え英語力が身につくからです。
興味があるもの、楽しいものを英語で見るだけでいいのです。
それが、歌なのか、ミュージカルなのか、映画なのか様々なものがあると思います。
長い間楽しめるとより良いので、興味に従ってさまざまなものをみていくといいでしょう。
親として勉強要素が強いものを見せたいでしょうがほどほどにしましょう。
子供にとっての動画
子供にとって動画はただ楽しいければいいのです。
楽しければみるし、楽しくなければ見ないのです。
それは日本語であっても英語であっても関係ないのです。
子供の見たいものを最優先で動画をみせていきましょう
これだけ意識すれば英語でも子供は動画を楽しめます。
動画の注意点
子供の見たいものを最優先で見させていくとはいえ、親としては導かなければなりません。
なんでもみてOKということではないので、そこはYouTubeKidsなどで調整したり、購入したDVDしか見せないなどの親の管理は必要になります。
その上で子供に英語の映像を見せる場合も工夫(レベルの調整)が必要になります。
- 英語のレベルが難しくなりすぎないこと
- 幼稚すぎないこと
- 大量に短期間でレベルを徐々にあげていく
難しすぎないこと(英語のレベル)
就学前後(4~8歳)で英語を始めた場合、よく聞く失敗の一つがPeppaPig やDisneyなどのストーリーがある英語動画をみることです。
たしかに大人から見たらだいたい絵で内容が分かるからはじめのレベルとして丁度いいだろうと考えがちです。
しかしレベルがあってないと分からないだけになってしまい、日本語で見たいと言われてしまいます。
大人は中学高校の6年間英語を学んだ下地がありますので少ししか聞き取れなくても音声と知ってる単語を照合できるので丁度いいと捉えがちです。
もしこれがスワヒリ語の動画だったらどうでしょうか?
一番はじめにしては難しすぎると想像できます。
一番はじめは簡単な歌やダンス、手遊びの動画などがいいです。
楽しい音楽にのせて、音声と画像を結び付けることが楽しみながらできます。
あくまで娯楽として扱いましょう。
難しすぎると娯楽でなく勉強になってしまい見たがらなくなりますよ
幼稚過ぎないこと(精神年齢)
先ほどの話と矛盾することのようですが、内容が幼稚すぎてもいけません。
子供の精神年齢と比べ、見ている動画の内容が幼稚すぎてしまうとイヤになってしまいます。
先ほどはじめは歌やダンスなどの簡単な英語動画からが良いとおすすめしました。
歌やダンスの段階ではあまり幼稚なことを気にする子は少ないと思います。
もし楽しめてなかったら音楽のノリがよい曲調、テンポが速い曲、聞いたことのある曲であれば楽しめます。
楽しめるものがたまたま英語だったという状況を作っていきましょう
問題はストーリー性のある幼稚園レベルの動画に進んだ時にあります。
ここでネイティブ幼稚園レベルの動画に進んだ時にお子さんの年齢が高いと幼稚すぎて楽しめなくなってしまい、「日本語の方がいい」と英語動画の拒否が始まってしまいます。
たとえば小学5・6年生には英語としては難しくなくても内容が興味をもてないことが起こってきます。
お子さんもいつまでもペパピッグは見ません。
これは小学生レベルの動画へ進む時にも同様の問題が起こってきます。
年齢とともに英語のレベルを精神年齢に追いつくようにしなければ長期で楽しめるようになりません。
大量に短期間でインプットしてレベルを徐々にあげていく
就学前後(4~8歳)で英語の習得を始めた場合、おうち英語基準でいうと遅い部類になります。
0から3歳でやっている子は確実に耳がよく有利ですし、習得も進めやすいです。
就学前後の子はまず大量に英語のインプットをしなければ始まりません。
ここは農業で言えば畑の土を作る作業と一緒で一番大事な部分です。
大量の英語を短期間で集中してインプットしていきます。
しかしテレビなどの視聴には問題もあります。
日本小児科医会によれば以下のように提言しています。
- 2歳までのテレビ・ビデオ視聴は控えましょう
- すべてのメディアへの接触する総合時間は1日2時間までを目安にしましょう。
健康のため映像は時間制限を設け、かけ流しメインでインプットしていきます。
家にいるときは常にかけ流しが流れているくらいでいいでしょう。
時間内で補助的なインプットとして使っていきましょう。
映像の活用は歌動画のみから歌動画と幼児向け動画の併用期を経て徐々に移行していくといいです。
楽しめなければ意味がないので、レベルUPは徐々にするしかないのですが、精神年齢に英語のレベルが追い付かなければなりません。
開始年齢が遅いほど大量のインプットが必要になります。
具体的な見せ方 Step1~3
就学前後の子が英語力がない状態からはじめる場合、歌などから始めるのが一番です。
その中において必ずしなければならないことは、
歌を歌うときは、もちろん英語で歌います。
自信がない人は、口パクしたり、最後の伸ばすところだけ声に出したりなどしてとにかく一緒に楽しんでください。
うちの場合は、ものすごく簡単な英語で感想を聞きました。
Oh! I like it ! Do you like it?
などと言ってハイタッチをしていました。
ジャパングリッシュがうつらないようにできるだけ短い単語で楽しんでいました。
もちろん子供ははじめは何もしゃべらずハイタッチするだけでしたが、インプットがたまるまでの辛抱です。
十分なインプットがたまるまで待ちましょう。
結果、Yeah!!とかGood!!しか言わない時間が過ぎていきましたが問題ないです。
やれば分かりますが、Goodにも言い方で色々意味が伝わるし、表情で会話することの方が情報が多いのでコミュニケーションは成り立ちます。
Step1 まずは歌から
ここからは具体的なチャンネルを簡単に紹介していきます。
結論を先に言えば小学生に一番のおすすめは、Pancake Manorです。とにかくノリが良くてテンポもいいです!
Super Simple Song
とてもかわいらしく、カラフルなアニメーションで小さい子の心をわしづかみのする歌チャンネルです。
おうち英語では定番中の定番とも言える歌チャンネルになります。
Pingfong
こちらも有名な幼児英語の歌チャンネルですが、実は韓国の教育エンターテイメント会社が作っています。
対象年齢は1歳から5歳となり、英語がはじめてのお子さんにはとっても楽しめる歌や映像になっています。
とくにこちらのBaby Sharkの歌は有名で一度聞くと何度も聞きたくなる子供が続出です。
Pancake Manor
パンケーキマナーのいいところは、テンポのいい曲とギャグが入っているところです。
そのテンポのよさとふざけさ加減で小学生どころか大人でも見ていて楽しい内容になっています。
小学生にはおすすめの歌チャンネルです。
あまりに面白くて歌に合わせて飛び跳ねていたよ!
ディズニーアニメソング
もはや説明するまでもなく有名!みんな大好きディズニーの歌です。
ただ日本語の歌詞ですでに歌を覚えてしまっている場合、日本語で口ずさんでしまう恐れがあります。
最初から英語で入れば問題なく英語に慣れるのにピッタリです。
Step 2 幼児番組
歌で英語に慣れ親しんだら、平行して幼児番組を見ていきましょう。
ここでも親が一緒にみて楽しむことが重要です。
また注意点としては、クイズを出さないことです。
理解しているかどうか気になりますが、ここはあくまで娯楽なので確かめるような確認クイズはしないことです。
分からなければ子供から質問してきますのでそしたら指差しで理解させましょう。
Castle ってなに?
……。(ビシッと城を指さす)
また英語といえども字幕を入れることは余計な情報なので必要ないです。
日本の動画なら字幕を入れる子供いないと思います。
余計な情報をいれずに音声と画像を結び付けることに集中しましょう。
PeppaPig
イギリス生まれの人気幼児番組。世界中で人気がありアメリカでも流行っています。
幼稚園児が見まくっているのでアメリカ人なのにイギリス訛りがうつるらしくちょっとした話題に。
Daniel Tiger’s Neighborhood
ダニエルタイガーネイバーフッド(アメリカ:PBS Kids)は、就学前の子供を対象にした番組です。
主人公のダニエル(虎)が、家族との関わりや友達との触れ合いの中で必要なルールを学んでいく教育番組になっています。
PAW Patrol
パウパトロールは、カナダ作成の幼児向け番組です。
日本でもテレビ東京系で毎週金曜日夕方5時55分から放送しています(2022年11月当時)。
こちらは2か国語放送をしています。
英語で視聴できるので重宝することでしょう。
Sofia the First
ちいさなプリンセス ソフィアは、日本でも放送されていたのでしってる方も多いでしょう。
普通の女の子がプリンセスになり、お城の暮らしや新しい家族との生活の中で成長していくストーリです。
制作はディズニーですので安心してみることができます。
ディズニープラスでも見れますよ。
Step3 小学生低学年で楽しめる番組
幼児向けの動画の次は小学生向けの動画になります。
もちろん、歌の動画や幼児向けの動画と小学生向けの動画を併用してもOKですので興味が持てる動画を見ていきましょう。
このレベルの動画が楽しめるようになれば子供の興味がある動画が簡単に見つかるようになります。
The Magic School Bus
こちらは有名なマジックスクールバスです。
フリズル先生が不思議なスクールバスで子供たちを太陽系や体の中など様々なところに連れてってくれる教育アニメです。
Wild Kratts
kratts兄弟が仲間とともにいろんな動物を求めて世界中を旅する教育アニメです。
動物好き、冒険好きの子なら楽しめること間違いなし!
Pokemon
実はアメリカでも大人気のポケモン!
これならなじみがあるので楽しめます。
バトルに勝つためにはポケモンの生態や特徴を覚えなければいけません。
夢中になって自然と英語が身に付きますよ。
その上実は、Outschoolのclassでもポケモンを題材にした授業が数多くあります。
絵を描いたり、ポケモンのもとになった動物を学ぶクラスだったり。
英語のポケモンで英語に抵抗なくなったらOutschoolで楽しんでみるのはいかかですか?
いま話題のOutschoolについて知りたい人はこちらをご覧ください。
Cookieswirlc
娘リーちゃんがよく見ていたYouTubeです。
アメリカのおもちゃを紹介する番組で主に女の子用のおもちゃが多く登場します。
よくありがちな映像だけが流される紹介動画ではなく、クッキー(アメリカ人のお姉さん)が、常にまくし立てるようにしゃべり続けているので英語が途切れることがありません。
初めに聞いたときはものすごく早く感じると思いますが、単純な言葉しか使わないので慣れれば子供は聞き取れるようになります。
最近は、おもちゃの紹介ではなく、ゲーム実況のVtuberの動画になっています。
まとめ
今回はおうち英語を進める上で重要な動画の活用の仕方と注意点を紹介させていただきました。
改めて思うことは、簡単な英語から徐々にレベルアップしていくことが大事だということです。
そのためにはインプットが大量に必要になります。
興味のあることを英語ですれば自然に大量のインプットができます。
娯楽として英語の動画を楽しみましょう!
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