前回までで絵本から徐々にレベルアップしてきた読む力ですが、ようやく1つの目安に到達したと言えます。
それはチャプターブックです。
前回までの取り組みはこちらをご覧ください。
基本的には、やり方は同じでチャプターブック以降も徐々に本の難易度を上げていきます。
この記事では、チャプターブックの利点と多読成功のコツを紹介していきます。
チャプターブックの利点
シリーズものが本格的に始まる
チャプターブックの特徴は、いくつかの章に分かれており、挿絵も少々入っています。
また、絵本と洋書の橋渡し的な存在で児童書の定番でもあります。
それでいて今までの絵本よりも語数も増えストーリー性が増していますので本を楽しむ素地を作るのに最適です。
チャプターブックレベルからシリーズものが本格的に始まるので、長いこと読み続けることができるのです。
もちろん、いままででもシリーズものはあったのですが、語数が増えることでより長い期間1つのシリーズを楽しむことができます。
本を選ぶのも一苦労ですので、シリーズものが1つ見つかればだいぶ助かります!
ジャンルが広がる
チャプターブックが読めるようになれば、様々なタイプの本を選べるようになります。
主にシリーズものを書き出しましたので参考にどうぞ!
主なシリーズもの | YL | ジャンル |
---|---|---|
A to Z Mysteries | 3.0 | 探偵もの |
Magic tree house | 2.5 | 歴史タイムトラベル物 |
My Wierd School | 2.5 | 学園コメディー |
The Boxcar Children | 2.5 | 冒険もの |
Dragon Masters | 2.3 | 中世ファンタジー |
Rainbow Magic | 2.0 | 女の子向け冒険ファンタジー |
このように様々なジャンルのチャプターブックが存在し、子供にあった本が必ず見つかるはずです。
お子さんにYouTubeのRead aloudを聞かせて感触を尋ねましょう。
上の表のタイトルから読み聞かせ動画に飛ぶので試してみてください。
きっと興味のわくシリーズが見つかるはずです。
忘れてはならないのがお子さんが好きそうな本です。
好きな本や好きなことに絡めて本を読めば興味の幅が広がるのでおススメです。
多読成功のコツ
時間を決めて毎日行う。
多読成功の一番の秘訣は、文字通り多く読むことです。
当たり前でどうしようもないことなのですが、多読は多く読まなければ意味がありません。
そのためには、習慣にすることが一番です。
6時からやるとか、夕食終わったら多読するとか、一日のルーティンに組み込むことが大事です。
これだけ決めれば後はなんとかなります。
ご飯を食べたら歯を磨くのと一緒で習慣にすると簡単ですよ。
もちろん本が好きな子で夢中になって自分で何時間でも読む子もいますが、なかなかいません。
ほとんどの子は時間やタイミングを決めて取り組むのがいいでしょう。
実際の取り組みの様子はこちらになります。
多読3原則を守る
- 辞書は引かない
- わからないところは飛ばす
- 合わないと思ったら投げる
NPO多言語多読より引用
多読のことを調べると必ず出てくるこの多読3原則ですが、多くの場合は社会人のための原則として紹介されています。
ただ子供でも、同じように進めていくのがいいでしょう。
むしろ子供が自然に読書するのを想像すればこの原則どおりになります。
子供は辞書なんか引きませんし、わからなくても飛ばすし、つまらなければ読まないしと全くそのままです。
お勉強としてではなく本を楽しむことが何より重要です!
ただうちではどうしてもわからない単語はスマホで絵を見せたり、英英辞典で意味を見せています。
1つだけ注意するならば、くれぐれも日本語を使って理解させないようにしましょう。
聴き読みを行う
絵本から読みをするとき、音声を使って進めていくのがいいと以前の記事でも紹介しています。
おうち英語で英語を習得した場合は、読んでもらった方が理解しやすく、事前に聴き読みをしておくと本読みがスムーズにいきます。
YouTubeで有名な児童書の読み聞かせ動画が上がっているので利用するのがおススメです。
文字での情報量よりも音声での情報量の方が多いので理解しやすいです。
音読で行う
多読とは言え、すぐに黙読に行くには早いと考えます。
本読みの基本は音読ですのでこれは日本語でも英語でも変わりません。
音読は、英語の発音の練習になり、耳にも入ってくるので一石二鳥です。
加えて子供が音読をしていると理解しているかどうかがよくわかります。
音読でつまずいたり、止まったりしているのはよくわかっていない可能性があります。
また、音読であれば、セリフが棒読みになってないか、話の流れと口調が違っていないか等も分かります。
たとえ親に英語力がなくてもうまく読めているかどうかはこのように分かるので、本のレベルを調節するのに参考にするといいでしょう。
まとめ
聞く、話すについては母国語であればだれでもできることです。
日本に生まれて生活をしていれば、日本語を聞くことも、話すこともできない人はまずいません。
今の日本人が読み書きができるのは義務教育として9年間に渡り、読み書きを勉強しているからです。
識字率は、今の日本では99%ですが、江戸時代では読み書きができない人も大勢いました。
つまり、読み書きについては勉強しなければできるようにはならないのです。
その入り口は読めることです。
文字を自在に読めるようになると興味のある学問を学んだり、知識をつけることができます。
英語でも同様です。
英語で様々な情報を得られるようになるにも読みができなければなりません。
多読は読み書きの土台となりますのでなんとしてでも量をこなしましょう。
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