おすすめのORTはどれ  多読・英語学習に最適な利用方法

 

この記事ではたくさんあるOxford Reading Treeの中からどれを買えばいいのか分かりチャプターブックへの道筋や目安がわかります

チャプターブックに進めるためのOxford Reading Treeの利用方法

 おうち英語を進めていくと必ず耳にするのが多読です。

多読は簡単な絵本から日本語を介さずに読み飛ばし、量をこなすことで英語を習得していく方法です。

最近はかなり注目されている多読ですが、古くは夏目漱石も多読を英語学習の方法としておススメしているのです。

その多読に最適な絵本こそがOxford Reading Tree(以下ORT)です。

レベルが10段階に分かれていており、たくさんの素敵な本があります(200冊以上)!

ORTのステージ9へと進んだ先はチャプターブックへと続きゆくゆくは本格的な洋書へと進めていけます。

多読のはじめの本となるORTですが、数が多いので何を買えばいいのか分からない人も多いではないでしょうか?

いったいどれを買えばいいでしょう。

ずばり買うべきものは、通称 ORT Trunk Pack A CD付 と Trunk Pack B CD付 の2つのパックです!

Trunk とは幹のこと(=メインストーリー)です。

軸となるメインストーリーは絵本とCDで抑えつつ、それ以外のお話はネットのサービスや図書館で多読としての量をカバーするのがいいでしょう。

それでは詳しく説明していきます。

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Oxford Reading Tree 

ジャンプできる目次

ORT メリット

ORTはイギリスの小学生向けの教科書として80%以上の学校に採用されています。

その特徴を表にしました。

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Oxford Reading Treeの魅力
①本物の英語現地イギリスの生活、文化に根付いた自然な英語が使われている
②絵が魅力的絵から単語の意味を想像しやすい 親しみやすい
③話が面白い キャラクターがたっていて、オチもあり大人でも楽しい
④細かいレベル分けイギリスの学習指導要領に基づき1文の長さ、単語のレベル、文法が徐々にレベルアップ
ステージ1からステージ9までの10段階に分かれている
⑤音声があるCDによりイギリス英語、アメリカ英語が聞ける(stage6からイギリス英語のみ)

 このように5つの魅力がありますが、一番重要なのは話と絵が面白いので子供が夢中になることです!

必ずオチがあるのでストーリーを楽しめ、絵だけ見ても楽しめるようになっているのです。

2度、3度と読んでいるうちに新しい発見が絵の中に見つかるのです。

ちなみに絵が魅力のORTは、なんとステージ1の最初の12冊は文字がないのです。

このことからも英語ができなくても絵だけでも楽しめることが伝わると思います。

ORT デメリット

非常に魅力なORTですが、1冊がとにかく高い!

Level 1 ですと1ページに単語が2~3語あり、それが8ページの構成です。

1冊約600円するのですが、ぺらぺらなので一瞬で終わってしまいます。

かみつき亀さん

さすがにこのぺらぺらが600円は高すぎるだろ!!

 小さな子にとって紙媒体の絵本は目に優しくとてもおすすめです。

タブレットやパソコンの画面は小さい子に長時間見させたくない人にはORTの絵本はおすすめですが、デメリットとしてどうしても高額になってしまいます。

ORT 3種類のパックでお得に 

 このように大変良質の本ですが、お値段が高いのでパックがおすすめです!

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多読パック CDなし (約15%お得)約12万円レベル1+からレベル9まで計180冊 
バリューパック1 CD付 (約10%お得)約5万円レベル1+からレベル3までの全72冊 
バリューパック2 CD付 (約15%お得)約4万円レベル4・5の全48冊 
トランクパックA CD付 (約10%お得)約2万3千円レベル1のMore First Words と 
レベル1+から4までのメインストーリー30冊
トランクパックB CD付 (約10%お得)約3万4千円レベル5から9までのメインストーリー30冊

多読パック

 レベル1+から9までの180冊がお安く手に入るのでこれから気合を入れて多読を始めたい方でかつ英語がネイティブ並みの方におすすめ!

180冊を棚にならべて子供がすぐに手に取れる環境を作るのはどうでしょう!

小さな兄弟がいるご家庭では長い期間、繰り返し読めるのでさらにおすすめです。

また、学校、図書館、英語教室用の購入にも最適と言えるでしょう。

亀さん

発音に自信がなければ音源は絶対に必要ですのでCD付のほかのパックの方がベターですよ

バリューパック

 バリューパックは初級(レベル5以下)の全ての絵本が入っていますので、

簡単なレベルからしっかりと母国語方式で本読みに取り組みたい方におすすめです。

網羅している本は以下の通りです。

バリューパック1 : 黄色の四角で囲まれた絵本

バリューパック2 : 緑の楕円で囲まれた絵本

このように基本レベルの絵本を網羅しているので母国語方式で本を読む基礎を作ることができます。

母国語方式で読む:絵と英語を結び付ける

 母国語方式で読むというのは、英語だけで音読が完了することで、脳内で日本語は介入してきません。

しかし一般に子供が0から英語を学ぼうとする場合、日本ではどうしても日本語との対訳で英語を習得しようとしてしまいます。

私たち親世代は、ほとんどが中学生から英語を学びはじめ、その方法が対訳式だったからです。

人は自分がされたことをしてしまう習性があり、英語に関して言えば日本語の対訳を教えてしまいます。

というよりもほかの方法を知らないからとも言えます。

絵だけで意味が分かるということは、言語のベースに他の言語が入らないことを意味します。

絵を見てスムーズに、cat と頭に浮かぶようになるのがいいです。

ここに猫の絵があります。

英語で ”Cat” が口に出るまでの間どのように脳内で処理されるでしょうか。

下に表してみました。

対訳式
母国語方式
  • 日本語で「猫」だと認識する
  • 猫の対訳は英語で「Cat」だと結び付ける。
  • 口から「Cat」と発音する
  • 英語で「Cat」と認識する
  • 口から「Cat」と発音する

 対訳式だと日本語をベースにするので、どうしても処理が遅れてしまいます。

絵本読みを始めるときに、日本語で子供に説明してしまうと日本語を経由する対訳式がクセになってしまいます。

これが1つの単語ごとに繰り返されるので、脳内は日本語と英語で行ったり来たりしてしまいます。

亀さん

読みはじめこそ対訳の癖がつかないために絵だけで分かるORTがおすすめです。

バリューパックは、低いステージの絵本を網羅しているのでしっかりと母国語方式で学びたい親子におすすめできます。

トランクパック

 トランクパックは文字通り木の幹になる話(メインストーリー)が集まっています。

メインの話を抑えつつ、各レベルが揃っているバランスの取れたパックです。

亀さん

Oxford Reading Tree は、木(Tree)だけに幹(Trunk)が大事ですよ!

 メインの話が抜けなくあるので、ORT全体としてのストーリーを楽しめます。

また、おうち英語で必要なかけ流し音源としてCDの利用を考えている人は各ステージが満遍なくあるので要チェックです。

多読として量を増やしたい方はBranch(枝)を別途購入するか、図書館などを利用してください。

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LevelTrunk(幹)Branch(枝)Patterned
1Wordless Stories A
※6冊とも絵だけ
Wordless Stories B
※6冊とも絵だけ
First WordsMore First Words
(148語)
Patterned
Stories
More Patterned
Stories
1+First Sentenses
(207語)
More First
Sentenses A
More First
Sentenses B
More First
Sentenses C
Patterned
Stories
More Patterned
Stories
2Stories
(286語)
More Stories A
More Stories B
First Sentenses
3Stories (468語)More Stories AMore Stories BFirst Sentenses
4Stories (924語)More Stories AMore Stories BMore Stories C
5Stories (1841語)More Stories AMore Stories BMore Stories C
6Stories (3267語)More Stories AMore Stories B
7Stories (5725語)More Stories AMore Stories B
8Stories (5631語)More Stories A
9Stories (8750語)More Stories A

 トラックパックA : 上の図=青字 下のレベルチャートでは 青の楕円

 トラックパックB  : 上の図=オレンジ 下のレベルチャートでは オレンジの四角

 このようにトラックパックA とBで、メインのお話がわかり、各レベルの本が揃います。

トラックパックA 30冊
トラックパックB 30冊
  • レベル1から4
  • 全2,033語
  • レベル5から9
  • 全25,214語

チャプターブックへはどのくらい必要

ORTのことについては詳しく書かれた本こちらの本の中では次のようにあります。

一般的な英語多読の効果
15万語1冊5000語程度の洋書を読めるようになる
30万語英語を英語のまま理解できるようになり、読書速度が上がる
150万語1冊6万語を超える児童書ややさしい小説を読めるようになる
300万語英語の文の仕組み(文法)や基本語4000語~6000語がわかる
ようになり、大人向けのペーパーバックが楽に読めるようになる
””「イギリスの小学校教科書で楽しく英語を学ぶ」より引用”

15万語を超えたころから、又はStage9がスラスラ読めるようになれば、1冊4000語以上の児童書に挑戦していきましょう。

具体的には、こちらの本が候補になります

 Rainbow Magic は女の子に人気の本になります。

2人の女の子が色を失ってしまった妖精の国を助けるために虹の妖精を探す冒険ファンタジーです。

YL2.0  語数 約4000語

Magic tree house

 なかよし兄弟のジャックとアニーはある日森の大きな木の上に、ツリーハウスを見つける。

その中で本を見ていると、ツリーハウスが回りだし本の中の世界へと行けるのだった。

恐竜の時代、ピラミッドの時代、タイタニックの中など様々な場面へと冒険が続く人気シリーズ。

第一話 YL2.5 語数 約4700語

チャプターブックへの目安・実体験

 娘リーちゃんははじめて英語に触れたのが5歳でした。

本読み自体は小1冬からLepton Reading Farmで1回15~20分x週5回くらい取り組んでいました。

進めていく中でORTを図書館利用していましたが、ORTステージ6を読み始めるのは取り組みから1年~1年半ぐらいかかりました。

バリューパックをどれだけ使うかの目安にしていただければと思います。

またORTステージ9を読み終わるには2年半~3年はかかったと思います。

チャプターブックのマジックツリーハウスを読み始めるのに3年から3年半掛かりました。

どこをスタートとするのか、スラスラがどの程度なのか等明確にできませんが、チャプターブックまでは簡単にいって週5でだいたい3年以上かかりました。

ORT ほかに利用する方法

 パックを購入したとしても多読としてはまだまだ量が足らないので、ORTのお話を追加で購入するか次に紹介するほかの方法でお話を読んでいきます。

  • 図書館を利用する
  • ORT紹介の本「イギリスの小学校教科書で始める親子で英語絵本リーディング」
  • Oxf owl に登録する
  • Oxford Reading Clubで個人利用する

図書館を利用する

 ある程度大きな図書館にいくとORTが結構置いてあります。

もちろん、読みたい本が借りられていることもありますが何と言っても無料であります。

借りている人がいることも、同じ町に英語の絵本読んでる子がいるんだと思えて励みにもなります。

亀さん

返すたびに借りることで習慣になり量をこなせました。
子供を図書館好きにする効果もあるよ!!

ORT紹介の本

 こちらは、おうち英語界では有名な本でORTを使った英語多読のはじめかたがわかります。

手元に置いておけばこれからの多読の参考書になりますのでおススメです。

また本の中では、ステージ1から2のうち10話が掲載されていてCDまでついてきます。

はっきり言ってORTよりお得になります。

ちなみに掲載されている10個のお話は、こちら!

Stage1The Pancake
Stage1Get DadトランクパックA
Stage1+Hide and SeekトランクパックA
Stage1+Presents for Dad
Stage1+Chip’s Robot
Stage1+The Dog Tag
Stage2What a Bad Dog!トランクパックA
Stage2Kipper’s Birthday
Stage2Kipper’s Laces
Stage2Shops

ご覧のようにトランクパックAにも掲載されているのは3話となります。

トランクパックAと合わせて購入してもあまり無駄にならないような構成になっています。

Oxford Owl に登録する

 Oxford Owl は、イギリスのOxford University Pressによる絵本の無料サイトになります。

やさしい絵本が無料で約200冊ほど読め、読み上げ機能も付いています。

必要なものはたったこれだけ!

  • 名前(名前 苗字で)
  • メールアドレス
  • パスワード(小文字と大文字を組み合わせて6文字以上)

こちらが用意できれば誰でも登録し無料で使うことができます。

亀さん

娘リーちゃんは、Oxford Owl を使ってエイゴックスで音読の練習をしています。

Oxford Reading Clubで個人利用する

 以前まで教育機関からしか利用できなかったOxford Reading Clubが個人利用ができるようになりました。

ELTBooksからアクセスコードを購入しアプリで使用できます。

3種類の値段になります。

1か月¥990
6か月¥5,720
12か月¥11,000

読める本はOxford Reading Treeを含めて1,000冊以上が読み放題です。

たくさんの本がありますが、

亀さん

レベルチェックもあり、どのレベルから取り組めばいいかも教えてくれる優れものです!

もちろん最初から読んでいくことも可能です。

絵本が見れるだけでなく、読み上げ機能、録音機能、確認クイズがあります。

各本は基本5つのステップがあり、絵本の多読が進みやすくなります。

  • ステップ1 Warm Up  単語クイズで予習ができる
  • ステップ2 Listen Up 絵本を見て聞く(文字なし)
  • ステップ3 Read  絵本を読む
  • ステップ4 Speak Up 録音ができる
  • ステップ5 Wrap Up まとめ クイズで復習、理解度の確認ができる

この5つのステップをやり遂げるとメダルがもらえるのです。

子供だけでも絵本を通じて英語の本に親しむ仕組みがあります。

もちろんタブレットなどは目の負担があるので長時間の利用には注意が必要ですが、それを抜かせばおすすめNo.1です!

ネイティブ音声に加えて、5ステップで確実に多読を進められる上にお値段もリーズナブル!!

まとめ

子供がある程度大きく、タブレットなどの利用が気にならない方にはOxford Reading Clubが一番です。

紙媒体で手元に置きたい方、CDをかけ流し音源で利用したい方は、2つの流れのどちらかでチャプターブックへ進めるといいと思います。

バリューパック 
費用 大
トラックパック 
費用 中
  • 母国語方式を確実に定着したい人
  • 最初から基本レベルが揃っているのでバリューパックのみでOK             
  • ステージ5以降は都度追加購入するか、図書館利用
  • 又は、その段階でOxford Reading Clubを利用
  • すらすらステージ9が読めてチャプターブックへ
  • ORTとしてのお話を楽しみたい人
  • 最初から各レベルの量が足らないのでほかで調達する必要がある
  • メインストーリー以外は都度追加購入するか、図書館利用
  • 又は、Oxford Owl でメインストーリー以外を楽しむ
  • すらすらステージ9が読めてチャプターブックへ
亀さん

個人的にはトラックバックが費用も安く、CDのかけ流し音源としてレベルの幅が広いのからおすすめですね!

 実際の我が家の取り組みや今だから考える読みへの取り組みはこちらになります。

亀さん

小学6年になっていまさらラズキッズをはじめました。よかったら覗いてください。

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